老け役
ふけやく
名詞
標準
(theatrical) role of old person
文例 · 用例
「大判事」だとか、「斎藤太郎左衛門」だとか「金藤次」だとか――芝居の方では何と言ふか知れませんが、老け役の立役、それを友右衛門に演つて貰ひたい、と思ひます。
— 折口信夫 『実悪役者を望む』 青空文庫
でも、老け役の履歴が浅いのだから、なほ技術的に発揮することが望ましい。
— 折口信夫 『手習鑑評判記』 青空文庫
私は、自分の指導してゐる青年俳優に、「老け役」の声といふものを「作る」ことを戒めてゐる。
— 岸田國士 『「語られる言葉」の美』 青空文庫
「老け役」の失敗は、多くこの着眼を誤ることに原因するのではあるまいか。
— 岸田國士 『「語られる言葉」の美』 青空文庫
簡単に「老け役」などといふけれども、現代人の精神的年齢は演技や扮装の巧緻だけではどうにもならぬところがあることは、西洋映画をみればよくわかる。
— 岸田國士 『感想』 青空文庫
この役を引き受けていたのは、大てい老け役をやる男でした……シャイロックをやつたことがあつたし、あとではポローニアスをやることになつていました。
— THE VAMPIRE OF THE VILLAGE 『村の吸血鬼』 青空文庫
「いいえ、まだ」老け役の女優がいい、あわててつけ加えた。
— 山川方夫 『演技の果て』 青空文庫