柳陰
やなぎかげ
名詞
標準
文例 · 用例
* この句の作者は、子規自身「随問随答」でただしているように「尚白」でなく「柳陰」であるが底本のままとしておいた。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
第三に、死人ありし家、久しく人の住まざりし家、神社仏閣、墓畔、柳陰のごとき場所に多き事情あり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
第三に、死人ありたる家、久しく人の住まざりし家、神社仏閣、墓畔、柳陰のごとき場所に多き事情あり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
それから前菜はいうまでもないが、なんでも、美味い料理をどしどし持ってこい」 卓の賑わう間を、お互いに頬杖などして、四壁を見ると、金箔板の聯(柱懸け)に朱を沈めた文字で、風ハ滞ル柳陰太平ノ酒旗酒ハホドク佳人ノムネノ縺レ杏花アマクシテ志イマダシシバラク高歌シテ酔郷ニ入ラム などとある対句が読まれる。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
これは「随問随答」の中で人に答えている通り、『猿蓑』にある「柳陰」の作でなければならぬ。
— 柴田宵曲 『「俳諧大要」解説』 青空文庫
反歌春もやや潟の水曲を行きありく白鷺の眼の黒くするどさ童子柳河涼しさは水豊かなる柳かげ葦笛吹きて我等行けりし夏の照り葦辺行く子は魚籠もちて何か真顔の我にかも似る今ぞ見む郷国は童がどの顔も我によく似る太郎によく似る (妻に)町内菎蒻屋桶に藷磨り、飴形屋掛けて飴練る、蚊ばしらや春より立たむ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
やがて燈籠が明るくなって、井の端の柳かげを薄白く照すと、播磨は静かに歩み寄って井筒の底を覗いた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
すると、思いがけなく柳かげから、「太夫さん、何とまあ、素晴しいお手のうちじゃござんせんか!
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫