来幾
らいいく
名詞
標準
文例 · 用例
古来幾千の詩人の中、果して真に英雄的だった人物がどこに居るか。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ガリレオ以来幾多の星学者、物理学者の脳を苦しませた代物である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
さっきの家の女以来幾人もの女性を思い出していたのであるが、それとこれとが比べ合わせられたのである。
— 花散里 『源氏物語』 青空文庫
千七百八年チェイン・ロウが出来てより以来幾多の主人を迎え幾多の主人を送ったかは知らぬがとにかく今日まで昔のままで残っている。
— 夏目漱石 『カーライル博物館』 青空文庫
その両手といふのは、従来幾度か観音様を半殺しにした事があるので、仏様はそれが目につくと、急に生娘のやうに真青な顔になつて、平素のたしなみも何も忘れてお了ひになる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
否、今日のみではない、生れて以来幾度も試みた遊戯や仕合で、自分が占めた数限りのない勝利や優越の中で、どれだけが本物でどれだけが嘘のものだか分からなくなった。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
河野はS未亡人の約束の破棄を恨んだような、それに報ゆるような意図を蔵して居る作品を、昨年以来幾つも発表して居た。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
入庵以来幾月もたゝないのですが、どの位西光寺さんの御親切、母の如き御慈悲に浴しました事か解りません。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫