顔相
がんそう
名詞
標準
文例 · 用例
尤も建物を見ても、庭園を見ても、いづれも顔相応の所だが、――あなたは東京が始めてなら、まだ富士山を見た事がないでせう。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
わずか一つの弱音器記号からでも、当の館の人々にさえ顔相すら知られていない、故人クロード・ディグスビイの驚くべき心理を曝け出したのであった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ですから、いわゆる豊頬という顔相は、皮膚の陰影が、よりも濃い、鉄漿に吸収されて生れてくるのです。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
もっとも建物を見ても、庭園を見ても、いずれも顔相応のところだが、――あなたは東京がはじめてなら、まだ富士山を見たことがないでしょう。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
わからねえ」 ドロボー君は相手の顔相を横目で睨んで考えこんだが、そこへ外の階段を登ってくる跫音がきこえたから、ハッと様子が改り、「シッ!
— 人生オペラ 第二回 『吝嗇神の宿』 青空文庫
この顔相はロベスピエールに似ているぜ。
— その一 舞踏会殺人事件 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
顔相の同じいものは、魂も同じいのさ。
— その一 舞踏会殺人事件 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
しかし、顔相は、馬だな」 オレの頭に血がさかまいた。
— 坂口安吾 『夜長姫と耳男』 青空文庫