コキュ
コキュ異読 コキュー
名詞
標準
cuckold
文例 · 用例
クロムランクの「堂々たるコキュ」と、ジャン・ジャック・ベルナアルの「マルチイヌ」とは、サルマンの「幻の魚」などと共に、当時の批評壇を賑はしたものである。
— 岸田國士 『クロムランクとベルナアルに就いて』 青空文庫
ところが、今日、これを読み返してみると、「堂々たるコキュ」の方は相変らず面白いが、「マルチイヌ」の方はどうも感心できないといふ、甚だ残念な結果を発見して、訳者たる私は、しばらく途方に暮れた。
— 岸田國士 『クロムランクとベルナアルに就いて』 青空文庫
之に反して、クロムランクの「堂々たるコキュ」は、訳し甲斐のあるものだつた。
— 岸田國士 『クロムランクとベルナアルに就いて』 青空文庫
コキュ(Cocu)といふ言葉は、「妻を寝取られた男」を意味し、仏蘭西の芝居は、昔から、屡※これを好箇の「劇的人物」として取り扱つた。
— 岸田國士 『クロムランクとベルナアルに就いて』 青空文庫
この「堂々たるコキュ」も、中世のファルスからヒントを得た題材だと言はれてゐるが、クロムランクは、この古風なビュルレスクに近代人の神秘感を織り込み、素樸な心理を新しいファンテジイによつて塗り上げた。
— 岸田國士 『クロムランクとベルナアルに就いて』 青空文庫
私は、「堂々たるコキュ」を訳しながら、久々で愉快な仕事をした。
— 岸田國士 『クロムランクとベルナアルに就いて』 青空文庫
例えばメイエルホリドの「ウェリコドゥーシュヌイ・ラゴノーシェッツ」〔「寛大なコキュ」〕の風車はよく分る、がワフタンゴフの立ってるテーブルの意味がわかるか?
— 観劇日記(一九二九―一九三〇年) 『日記』 青空文庫
二月二十五日 メイエルホリド劇場〔入場券、配役表貼付〕「寛大なるコキュ」 これは悲笑劇とあるが、悲哄笑劇だ。
— 観劇日記(一九二九―一九三〇年) 『日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は妻の浮気を知りながらも、コキュとしての奇妙な生活をどこか冷淡に受け入れているようだった。
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演劇の世界では、寝取られ男を意味する「コキュ」という役柄は、悲喜劇において古くから存在する。
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友人が「俺はコキュかもしれない」と真面目な顔で相談してきたが、かける言葉が見つからなかった。
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