言わす
いわす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to get someone to say
文例 · 用例
「おや、」 同時に少年も振返って、それと見ると、芝生を横截って、つかつかと間近に寄って、「ちょいとちょいと、今日はね、うんと礼を言わすんだ、拝んで可いな。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
いちいち洒落を言わすな」 男の方が役者が一枚上だった。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
針助はにやりと笑って、薄気味の悪い、女のようなネチネチと優しい声で、「今はこんな端た金でも、もうちょっと仕込んだら、今に背中の刺青にものを言わすようになるやろ」「じゃ、あんた、もうこの娘っ子に……」 と、お加代は顔色を変えた。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
ええ兄貴分になろうおもたら、刺青にものを言わすのが一番やぜ」「いやだす、いやだす」「わいもいやや」 次郎と三郎は口をそろえて言った。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
わたくしに言わすれば、私たち二人の身の上に深くも眼覚めて来た諸行無常の苦しみを、かゝる耳掻きで耳の垢掻くほどの人事では滅多に忘れ得るものではなかったのだと思います。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
刺青をされて間もなく炭坑を逃げ出すと、故郷の京都へ舞い戻り、あちこち奉公したが、英語の読める丁稚と重宝がられるのははじめの十日ばかりで、背中の刺青がわかって、たちまち追い出されてみれば、もう刺青を背負って生きて行く道は、背中に物を言わす不良生活しかない。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
」「何べん言わすんだ?
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
嘘でないことからかえってうとましい気がよけいにして情けなくお思われになるので、ものを多く言わすまいと院はされた。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
あの厳しい尋問官は、どんな秘密でも相手に言わすことができるだろう。
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子供が自分の考えをなかなか言わないので、質問を変えてやっと言わすことができた。
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彼は相手の隙をつくのが得意で、不利な情報を言わすのがうまい。
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部長の迫力ある態度が、普段口数の少ない彼にまで意見を言わした。
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標準
to let someone say
作例 · 標準
「さあ、思ったことを言わしてみろ」と、先生は生徒たちに問いかけた。
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親は子供に、自分の意見をしっかり言わす教育を心がけるべきだ。
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緊張している部下に、まず深呼吸をさせてから、ゆっくりと状況を言わした。
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議論が白熱する中、司会者は全員に公平に言わす機会を与えた。
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標準
to make a sound
作例 · 標準
古びた床がきしむ音を言わした途端、猫が飛び起きた。
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指輪の落ちた音は小さかったが、静かな部屋でははっきりとそれを言わした。
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彼がギターの弦を弾くと、美しい音色を言わした。
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風が窓を叩き、奇妙な音を言わしたので、思わず身構えた。
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