蠱惑的
こわくてき
形容動詞
標準
fascinating
文例 · 用例
あの蠱惑的な不思議な町はどこかまるで消えてしまって、骨牌の裏を返したように、すっかり別の世界が現れていた。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
ひる間商品窓に飾ってあった、マルセーユの歌劇女のきるような華美な衣裳をつけて、白い羽根のついた黒い帽子を目深にかぶり、ネロリ油の強烈な蠱惑的な香をさしてサーカスの女のようなミサコは高慢な夜を感じていた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
俺はどれほど蠱惑的でもそんなところにまごついてはいられない。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
しかし柿江にとっては、この上もない迷惑なことであって、この上もない蠱惑的な冒険だった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そうして彼の顔の上に顔をさし寄せて、彼の瞳の中をジッと覗き込みつつ、物悲しい、蠱惑的な微笑を見せた。
— 夢野久作 『童貞』 青空文庫
僕等には妙な匂いで、それほどとも思いませんが、土人たちは所謂、女房を質に置いても喰うという、何か蠱惑的なものがあるんですね」若い経営主は云った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
「南洋の果ものには、ドリアンばかりでなく、何か果もの以上に蠱惑的なものがあるらしいです。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
そして、赤い襦袢の襟とたぼの後れ毛との間の白粉燒のした襟足が、電燈の光にまざまざしく照し出されてゐるのが不愉快に蠱惑的だつた。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
作例 · 標準
遠い異国の文化は、常に人々にとって蠱惑的である。
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彼女の神秘的な雰囲気は、多くの人々を蠱惑的に感じさせた。
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その物語は、予想外の展開で読者を蠱惑的に引き込む力があった。
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