探り足
さぐりあし
名詞
標準
feel one's way (with one's feet)
文例 · 用例
叔母や従同胞等は日が暮れて間もなく寝て了ふのだから、酔つた叔父は暗闇の中を手探り足探りに、己が臥床を見つけて潜り込むのだつたさうな。
— 石川啄木 『刑余の叔父』 青空文庫
勿論、そのあいだの五間にはともしびを置かないで、途中はすべて暗がりのなかを探り足でゆくことになっていた。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
土間の隅にはかの土竈があって、そのそばには幾束の高粱が積み重ねてあることを知っているので、堀部君は探り足でその方角へ進んで行くと、切株の腰掛けにつまずいて危うく転びそうになったので、あわててマッチをすると、その火は物に掴まれたようにふっと消えてしまった。
— 岡本綺堂 『雪女』 青空文庫
それでも自分は手探り足探りに奥まで進み入った。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
堀を前にした立花の屋敷の所へ差し掛かると、この辺一帯は溝渠が開いて水が深く、私と松どんとは、じゃぶじゃぶと川の中でも歩くように、探り足をしては進んで行くと、何んだか、頭の頂天の方で、シュッシュッという音がする。
— 上野戦争当時のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
われら地なるものはかかる問題についてはとうてい探り足であることを免れ得ない。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
寸時の躊躇の後、私は手探り足探りで、窓の方へ近づいて行った。
— ――寓話―― 『囚われ人』 青空文庫
足の裏の千切れて仕舞いそうなのを堪えて探り足で廊下の曲り角まで行くと右側の無双窓の閉め忘れた所から吹き込む夜の風が切る様に私に打ちかかって、止め様としても止まらない胴震いと歯鳴りに私はウワワワワと獣の様な声を出して仕舞った。
— 宮本百合子 『追憶』 青空文庫
作例 · 標準
暗闇の中、手探りで壁を伝いながら、「探り足」で進んだ。
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彼は、不慣れな場所で「探り足」になりながら、慎重に歩を進めた。
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滑りやすい路面では、「探り足」で一歩一歩確かめるように歩くのが安全だ。
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