狂歌師
きょうかし
名詞
標準
文例 · 用例
半井卜養という狂歌師の狂歌に、浦島が釣の竿とて呉竹の節はろくろく伸びず縮まず、というのがありまするが、呉竹の竿など余り感心出来ぬものですが、三十六節あったとかで大に節のことを褒めていまする、そんなようなものです。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
諏訪町の狂歌師|千種庵川口|霜翁の後を襲いで、二世千種庵と云う。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
王侯貴人が往々文芸の士を羅致して、声威を張り儀容を飾る具となすように、藤次郎は俳諧師、狂歌師、狂言作者、書家、彫工、画工と交って、その多数を待つことほとんど幇間と択ぶことが無かった。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
狂歌師には勝田諸持とその子福太郎と、室田鶴寿、石橋真国がある。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
彼学者の渋江抽斎、書家の市河米庵、ないし狂歌師仲間の六朶園荒井雅重、家元仲間の三世清元延寿太夫等と同じく、虎列拉に冒されたのかも知れない。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
鬼が出るか、蛇が出るか……」 目明の良助に誘われた乞食|体の狂歌師、赤猪口兵衛は二、三本の渋団扇を縄の帯に挿したまま、春吉三番町のお目付役、松倉十内国重の玄関脇の切戸から、狭いジメジメした横露地を裏庭の方へ案内された。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
名物男の狂歌師、赤猪口兵衛の独住居はすべて二、三日前の通りに閑寂である。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
四 狂歌師岡鹿楼笑名 前記の報条は多分喜兵衛自作の案文であろう。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫