横行闊歩
おうこうかっぽ
名詞動詞-サ変
標準
swaggering
文例 · 用例
彼女の、コムパスは酔眼朦朧たるものであり、彼女の足は蹌々踉々として、天下の大道を横行闊歩したのだ。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
モンスーンが去ったのと歯の痛みが去ったのと、あしたはインドへ着くという楽しみとで、私は何か大きい声で歌いたいような心持で、甲板をしばらく横行闊歩していると、偶然に右の奥の上歯が揺らぐように感じた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
それと共に、かかる兇悪無残な悪徒を、逮捕し得ざる警察を呪い、またかかる悪徒の横行闊歩して居る世の中が嫌になりました。
— 菊池寛 『ある抗議書』 青空文庫
かような恐ろしい犯罪者が、今以て、市中を横行闊歩しているかと思うと、警察も焦燥せずにはいられなかった。
— 小酒井不木 『恐ろしき贈物』 青空文庫
後には白昼に五人が徒党を組んで村中を横行闊歩し、木を伐ったり、子供をいじめたりしましたが、たまたま反抗すると、どんな恐ろしい目に逢わされるかも知れぬので、村の人たちは見て見ぬ振りをするのでありました。
— 小酒井不木 『狂女と犬』 青空文庫
それに白昼の大晦日に、深川の通りを風呂桶を冠って横行闊歩する人間は、あの男以外には無いはずである。
— 国枝史郎 『戯作者』 青空文庫
それ自体が力の権化で、解説ぬきで、横行闊歩してゐるものだ。
— 坂口安吾 『通俗と変貌と』 青空文庫
ところで、ファルスであるが―― このファルスといふものは、文学のスペシアリテの圏内にあつても、甚だ剽逸自在、横行闊歩を極めるもので、あまりにも専門化しすぎるために、かなり難解な文学に好意を寄せられる向きにも、往々、誤解を招くものである。
— 坂口安吾 『FARCE に就て』 青空文庫
作例 · 標準
例句