貪り飲む
むさぼりのむ
動詞
標準
文例 · 用例
江戸へ着いて、いずれの時かそれを思い起して、帰心矢の如きものあるべきは、情においても、理においても、当にしかるべきところがあるが、今では、もう義理にも人情にも泣こうという涙は涸れて、ただただ血に渇く咽喉が拡大し、夜な夜な飽くまで人の血を貪り飲むの快味に我を忘れ、我を荒ましめているに過ぎなかろう。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
だれよりもよく生命の気をむさぼり飲む天性に従って、彼は時とするとオリヴィエの言葉のうちに、オリヴィエにも聞こえない深い共鳴音を聞きとった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫