療院
りょういん
名詞
標準
文例 · 用例
此地方で――どこでも――多いのは焼芋屋、そして鍼灸治療院。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
牛込に移つてから二月許り後の事、恰度師走上旬であつたが、野村は小石川の何とか云ふ町の坂の下の家とかを、月十五圓の家賃で借りて、「東京心理療院」と云ふ看板を出した。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
牛込に移つてから二月許り後の事、恰度師走上旬であつたが、野村は小石川の何とか云ふ町の坂の下の家とかを、月十五円の家賃で借りて、「東京心理療院」と云ふ看板を出した。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
彼は海から登る坂道を肺療院の方へ帰って来た。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
既に決定せられたがように、譬えこの頂きに療院が許されたとしても、それは同時に尽くの麓の心臓が恐怖を忘れた故ではなかった。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
○○山の切り通しの上の、四十坪ばかりの土地を、天にも地にも、たった一つの財産として父祖幾代の昔から受けついできた、玄療院の屋敷も、無慈悲な都市計画の犠牲となって、市の中央へ通ずる放射線の道路新設のために、半ば以上切り取られることになった。
— 平林初之輔 『二人の盲人』 青空文庫
放射線道路の縁端は玄療院の玄関から、茶の間を横ぎって斜めに南の方へ突きぬけることになっていた。
— 平林初之輔 『二人の盲人』 青空文庫
白石博士は、湘南に大きいサナトリューム療院を持つ有名な呼吸器病の大家だった。
— 海野十三 『振動魔』 青空文庫