某市
ぼうし
名詞
標準
文例 · 用例
小区域の驟雨が某市街を通過するか、その近郊のみを過ぐるかはその市民にとりては無差別にはあらず。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
戸籍を並べても仕方がないから、唯某県の某市として置く。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
ある時この婦人がマサチウセツツの某市へ旅をした事があつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
「一寸お訊ねしますが、某市へはこの道を往きますか。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
三三 栴檀を二葉に識る ここは英国某市の裏通り、数人の児童今やマーブル遊びに余念もない。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
これは某市電の某車掌君の発明にかかるものである。
— 海野十三 『発明小僧』 青空文庫
翌日の新聞――「セシル・ソレル嬢の暴行」――「問題の絵は、傷ついたまま、N県選出代議士、某市市長、F氏に買ひ取られた」「嬢はガラスで指を切つた。
— 岸田國士 『世界覗眼鏡』 青空文庫
某市街にて人口十万に対し、寺院七十カ寺を有する一例を見て推知するに足る。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫