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絨壇

絨壇
名詞
1
標準
文例 · 用例
乘組の人員は、五人が定員で、車内には機械室の外に、二個の區劃が設けられ、一方は雨露を凌ぐが爲めに厚さ玻璃板を以て奇麗に蔽はれ、床上には絨壇を敷くもよし、毛布位いで濟ますもよし、其處は乘組人の御勝手次第、他の區劃は彈藥や飮料や鑵詰や乾肉や其他旅行中の必要品を貯へて置く處で、固定旅櫃の形をなして居る。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
そこから草原みたいな柔らかな絨壇の上に上って、背後をピッタリと締切ると、外でワンワンワンとブルドッグの吠える声と、自動車の中で女たちの悲鳴を揚げて脅える声が入り交って聞えて来た。
夢野久作 超人鬚野博士 青空文庫
手摺からマストまで紅白の布で巻き立てて、毛氈や絨壇を敷き詰めた上に、珍味|佳肴が山積して在る。
夢野久作 爆弾太平記 青空文庫
とりのこされた綿の実が、白く見える耕地からゆるやかな起伏をもって延びて居る、色彩の多い遠景、近くに見ると、色絨壇のような樹々の色も、遠くなるにつれて、混合した、一種の雑色となって、澄んだ空の下に横わって居る。
宮本百合子 無題(二) 青空文庫