パストラル
パストラル
名詞
標準
pastoral
文例 · 用例
不自然なる姿勢は幽婉の境を越えてしばしば神秘となり、これに配置せられたる単純なる後景はあたかもパストラル曲中の美なる風景に等しく両々相伴うて看者の空想を音楽の中に投ぜしむ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
かくの如きパストラルの情趣は日本に帰って来た後に至っても、久しくわたくしの忘れ得ぬものであったので、わたくしはいつも蘆荻の繁った地を捜めて散歩した。
— 永井荷風 『向嶋』 青空文庫
「門」から牧歌的ききき 聴けよややや 山羊の唄ふパストラルをにににに 二三匹して鳴くかかかか 閑夜の蟋蟀をかか 竃のかげでここ 薦枕のママママ マシウ・アアノルド先生かかかか 片隅の幸福セセセセ セラフィンの唄よよよよよ よろしい猫はこれらの田園のなかを よぎる。
— 高祖保 『希臘十字』 青空文庫
「門」から牧歌的ききき 聴けよややや 山羊の唄ふパストラルをにににに 二三匹して鳴くかかかか 閑夜の蟋蟀をかか 竈のかげでここ 薦枕のママママ マシウ・アアノルド先生かかかか 片隅の幸福セセセセ セラフィンの唄よよよよよ よろしい猫はこれらの田園のなかを よぎる。
— 高祖保 『希臘十字』 青空文庫
作例 · 標準
ベートーヴェンの「田園」は、パストラルな雰囲気を持つ交響曲だ。
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その画家は、パストラルな風景を好んで描いた。
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小説は、牧歌的なパストラルな村での生活を描いている。
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ウィキペディア
パストラル は、形容詞としては羊飼いのライフスタイルや牧畜、つまり季節や水・食糧の入手可能性のために広大な陸地を家畜を移動することを表す言葉である。さらに羊飼いの生活を描いた文学・音楽をも指し、それは非常に理想化されていることが多い。また名詞の「パストラル」は詩(田園詩、牧歌)・美術(田園画)・音楽(田園曲)・ドラマ(牧歌劇)のことを指す。文学の「パストラル」(名詞・形容詞両方)はブコリックとも言う。ギリシャ語の「牛飼い」を意味するブーコロスに由来する言葉で、東地中海からメソポタミアにかけての地域で生まれた牧畜の伝統がギリシャを通じてヨーロッパに移入されたことを反映している。
出典: パストラル — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0