淮
淮
名詞
標準
文例 · 用例
(明治四十一年九月十二日『東京朝日新聞』) 二 一葉『淮南子』には一葉落而知天下秋とあるが、植物学者に聞いてみると、木の葉が夏過ぎて落ち散るのは葉柄の根元の処にコルク質の薄い層が出来てそこだけ脆くなるから少しの風にでも誘われて天下の秋を示すものだそうだ。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
だが東海の海近い姑蘇から出発して揚子江を渡り、淮河の胴に取りついてその岸を遡り、周の洛邑へ運ぶ数十日間その珍魚を生のままで保つことは、殆ど至難な事だった。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
江淮より迎へて昌黎其の館に養ひぬ。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
既にして猶子が左道を喜ばず、教ふべからずとして、江淮に追還す。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
……諸葛武侯、淮陰侯にあらざるものの、流言の智慧は、いつも此のくらゐの處らしい。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
それから年月を経て、万暦の末年頃、淮安に杜九如というものがあった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
太祖時に御齢六十五にわたらせ給いければ、流石に淮西の一布衣より起って、腰間の剣、馬上の鞭、四百余州を十五年に斬り靡けて、遂に帝業を成せる大豪傑も、薄暮に燭を失って荒野の旅に疲れたる心地やしけん、堪えかねて泣き萎れたもう。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
十一月、※馬都尉梅殷をして淮安を鎮守せしむ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫