暴威
ぼうい
名詞
標準
tyranny
文例 · 用例
さしも暴威を振つた自然主義の美学は、新しい浪漫主義の美学によつて論駁されてしまつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
前にも述べたように自然の恵みが乏しい代わりに自然の暴威のゆるやかな国では自然を制御しようとする欲望が起こりやすいということも考えられる。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
その意識は、棍棒の暴威を、三倍も四倍にも力づけた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
あの時の火災がどうしてあれほどに暴威をほしいままにしたかについてはもとよりいろいろの原因があった。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊させて人命を危うくし財産を滅ぼす。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
欧米国民は夫れを知るや知らずや、中にも露国は傲慢無礼、日本を蔑視し、東洋に暴威を揮はんとせしより、日本国民の血は沸けり、骨は鳴れり。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
何様いふ告訴状を上つたか知らぬが、多分自分が前の常陸大掾であつたことと、現常陸大掾であつた国香の死したことを利用して、将門が暴威に募り乱逆を敢てしたことを申立てたに相違無く、そしてそれから後世の史をして将門常陸大掾国香を殺すと書かしめるに至らせたのであらう。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
作例 · 標準
冬の嵐が暴威を振るい、交通機関は各地で麻痺状態に陥った。
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ウイルスの暴威を抑え込むために、医療従事者たちは不眠不休で戦っている。
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自然の暴威の前に、人間が作り上げた構造物はあまりにも脆かった。
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