軽越
けいこし
名詞
標準
文例 · 用例
比佐子の父は津軽越中守|信寧であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
渡辺は陸奥国弘前の城主津軽越中守|順承に仕へて表医師となり、三十人扶持を受けてゐた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
七 二人の侍が、ずかずかと、茶店の中へ入ってきて「只今、津軽越中守様が、御通行に相成る。
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
駕の中に、垂れをあげた津軽越中守が、腕組して、水を眺めていた。
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
津軽越中守を、国境の渡場にて討取ったる上は、家改易に処すべきに、これまた、咎めの無きこれその二。
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
五十両……五十両と心中にうめきながら、河岸にそって歩いてゆくと、時の鐘楼が夜ぞらに浮かんで、南割下水の津軽越中様お上屋敷の森がひとしお黒ぐろと押し黙って見える。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
緑町へ行って藤堂佐渡守の下屋敷、あれは蔦の葉、津軽越中守は牡丹丸。
— 無明の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ちょうどそこへ津軽越中守の駕籠が下って来た。
— 久生十蘭 『ボニン島物語』 青空文庫