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水藻

すいそう
名詞
1
標準
文例 · 用例
流れの中の水藻はもう新たな緑を加へて盛んに水泡を水面に送り出す。
有島武郎 青空文庫
町中を水量たっぷりの澄んだ小川が、それこそ蜘蛛の巣のように縦横無尽に残る隈なく駈けめぐり、清冽の流れの底には水藻が青々と生えて居て、家々の庭先を流れ、縁の下をくぐり、台所の岸をちゃぷちゃぷ洗い流れて、三島の人は台所に座ったままで清潔なお洗濯が出来るのでした。
太宰治 老ハイデルベルヒ 青空文庫
深く澄わたった大気の底に、銀梨地のような星影がちらちらして、水藻のような蒼い濛靄が、一面に地上から這のぼっていた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
水藻、ヒヤシンスの根、海には薔薇のり、風味あやしき蓴菜は濁りに濁りし沼に咲く、なまじ清水に魚も住まず。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
そこから生えている巾の狭い水藻
中島敦 虎狩 青空文庫
ときどき渠の姿を見て逃出す小魚どもの腹が白く光っては青水藻の影に消える。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
春吉君は、いつも水藻のような石太郎が、こんなにはっきり、ちくしょうっという日本語を使ったこともふしぎだったし、こんなにすばしこい動作ができるということも不可解な気がした。
新美南吉 青空文庫
咲き揃った水藻の花は二人の足もとを後へ後へとなびいてゆきました。
夢野久作 ルルとミミ 青空文庫