不足勝
ふそくがち
名詞
標準
needy circumstances
文例 · 用例
顧ふに、彼こそ「若い人に同情心は不足勝なものです」と言はれる場合の、その「若い人」である……) 扨、私は近代病者の一例を御紹介するが、その前に一言前置きしなければならない。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
所天の取つて來る金を注ぎ込んでも、たださへ不足勝ちのところへ持つて來て、それが若し出なくなるとすれば、とてもやり切れるものではないこと。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
* 文芸雑誌の不振に就いてはさまざまなる理由もあらうけれども、その一因としては、月々新々作家の羅列を主にするだけでは読者の興味を誘ふに不足勝ちなのであらう。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
)その不足勝のあひだにも、俳諧の道に心をかたむけて、月雪花を樂むのが風流の極意ではございませんか。
— 岡本綺堂 『俳諧師』 青空文庫
日本が欧洲大戦に本気に参加せず、東部戦線に於ける露国の敗退を救うべく、英国から再三の慫慂を受けたのにも応じなかったのは、偏えに背後の米国を警戒して不足勝ちな石油を蓄積したいためと伝えられておりますが、このために日本民族の実力が欧米各国から如何に軽視される立場に陥って来ましたことか。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
けれどもそれだけでは中々不足勝で中には腹を減らして泣いて居つた人があります。
— 桑原隲藏 『元時代の蒙古人』 青空文庫
殊に船舶や軍資に不足勝なる宋軍は、泉州に於て蒲壽庚所屬の船舶資産を強請的に徴發した故、蒲壽庚は大いに怒つて、その年の十二月に斷然元に降り、宋に對して敵對行動をとることとなつた。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
さういへば不足勝ちなものが出てくるわけでもありませんから。
— 岸田國士 『生活のうるほひ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は幼少期を不足勝な環境で過ごしたが、努力して成功を掴んだ。
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戦後の混乱期は、多くの家庭が食料不足勝な状況だった。
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不足勝な生活から抜け出すため、彼女は必死に働いた。
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