野夫
やふ
名詞
標準
文例 · 用例
野暮は「野夫」の音転であるという。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
『春告鳥』のうちに「生質|野夫にて世間の事をすこしも知らず、青楼妓院は夢にも見たる事なし。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
『春告鳥』のうちに「生質野夫にて世間の事をすこしも知らず、青楼妓院は夢にも見たる事なし。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
これから連れて行く新詩社がその何丁くらひ先きにあるのか與謝野夫人がどんな方であるか、私はその想像で胸が一ぱいでした。
— 断片三種 『処女時代の追憶』 青空文庫
渠は大野夫婦の席の後ろの方から、お鳥と千代子との樣子を私かに注意してゐたが、はねばかりが急がれる神經のいら/\する奧には、どうでもなれ、あの二人がどんな芝居をするか見てやらうと云ふやうな落ち付きもあつた。
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
そもそもこの二翁何人ぞ野夫にも功の者ありとはこれらをやいうべきと出づ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
同時に「アッ」と小さな声を立てた花嫁の初枝を、背後から抱きかかえるようにして栗野夫人が、廊下の奥の方へ連れ込んで行った。
— 夢野久作 『笑う唖女』 青空文庫
」 座敷に通ると冬子は、それも昔からのしきたりである海棠の樹の合間々々に燭す雪洞の用意をするために樽野夫妻を残して出て行つた。
— 牧野信一 『鶴がゐた家』 青空文庫