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確り者

しっかりもの
名詞
1
標準
文例 · 用例
篁村氏と鰯7・9(夕) 竹のや主人、饗庭篁村氏は剽軽な面白い爺さんだが、夫人はなか/\の確り者なので、お尻の長い友達衆は、平素は余り寄付かない癖に、夫人が不在だと聞くと、直ぐ駈けつける。
大正五(一九一六)年 茶話 青空文庫
わたくしを追い出したってカテーテルの待ち伏せをどうすることも出来ないでしょうにと、この確り者は言った。
室生犀星 われはうたえども やぶれかぶれ 青空文庫
その後ろから、青い顏を出したのは、女房のお留でせう、確り者といふ話は聽いて居りますが、女のやり手によくある、ヒステリツクな感じの女で、あまり好ましくはありませんが、申松が言ふ通り、拔群の美しい年増、美人不二屋の主婦らしい貫祿は充分です。
茶汲み四人娘 錢形平次捕物控 青空文庫
」 その平凡さうな三十女が、前掛で手を拭いて、縁側へキチンと坐ると、思ひの外|確り者らしい地が出るのです。
凧糸の謎 錢形平次捕物控 青空文庫
お淺は三十六の美しくも何んとも無い平凡な女ですが、確り者らしさや、小意地の惡さは相當で、主人の妹の配偶で、何彼と差出る與三郎に對して、あまり良い感じを持つて居ないことは事實かも知れません。
隱れん坊 錢形平次捕物控 青空文庫
親切で、鷹揚で、人の世話が好きで、――娘が綺麗で」「それは餘計だ」「内儀のお時さんは、確り者ですが、氣の毒なことに病身で、主人がお朝師匠の世話を燒いて居るのも、見て見ぬ振りのやうです」「その日主人は、お妾のお朝のところへは行かなかつたのかな」「さア、其處までは」「それも關取の背中か。
釣針の鯉 錢形平次捕物控 青空文庫
尤もあの通りきりやう良しで、その上派手な氣象だつたので、近所の若い男には、隨分騷がれたが、本人はなか/\の確り者で、間違ひなどは無かつた筈だ」 右京は念入りにお駒の身持を保證し乍らも、妙に言葉尻の濁るのはどうすることも出來ない樣子でした。
持參千兩 錢形平次捕物控 青空文庫
「遺書もありますし、誰も人のゐない部屋で死んでゐたんですから、自殺に違ひない――とお絹さんも近所の衆も言ひますが、私にはどうも腑に落ちないことばかりで――」 娘は思ひの外確り者らしく、次第に納まる興奮と激動の下から、智的なものが閃めきます。
買つた遺書 錢形平次捕物控 青空文庫