猿捕り
さるとり
名詞
標準
文例 · 用例
小藪のそばを通るとき、さるとりいばらが緑色のたくさんのかぎを出して、王子の着物をつかんで引き留めようとしました。
— 宮沢賢治 『虹の絵具皿』 青空文庫
王子も叫んで走ろうとしましたが、一本のさるとりいばらがにわかにすこしの青い鉤を出して王子の足に引っかけました。
— 宮沢賢治 『虹の絵具皿』 青空文庫
さるとりいばらにひっかけられたり、窪みにどんと足を踏みこんだりしながらも、一生けん命そっちへ走って行きました。
— 宮沢賢治 『茨海小学校』 青空文庫
瘠せてオーバアコートを着てわらじを穿いた男が青光りのさるとりいばらの中にまっすぐに立ってゐた。
— 宮沢賢治 『あけがた』 青空文庫
昼餉の時には茜さしたさるとりいばらの滑かな茎で箸を造る慣わしであるが、何処か山の色に似た懐しい色合を持っているのが気に入った。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫