雲雨
うんう
名詞
標準
文例 · 用例
これ以上の師弟の交りは、雲雨に似てあやし。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
やがて雲低く、雨降り来たると、人も獣もみな雲雨のうちに包まれて、天へ登るかのように消えてしまった。
— 池北偶談 『中国怪奇小説集』 青空文庫
第3図 1493年版アンチ・クリストの世の図竜の起原と発達 一八七六年版ゴルトチッヘルの『希伯拉鬼神誌』に、『聖書』にいわゆる竜は雲雨暴風を蛇とし、畏敬せしより起ると解いた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
かく種々の天象を竜とし竜と号づけた後考うると、誠に竜はこれらの天象を蛇とし畏敬せしより起ったようだが、何故雲雨暴風等を特に蛇に比したかと問われて、蛇は蚯蚓、鰻等より多く、雲雨等に似居る故と言うたばかりでは正答とならぬ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
すなわちどの民も、最古く蛇を霊怪至極のものとし、したがって雲雨暴風竜巻や、ある星宿までも、蛇や竜とするに及んだと言わねばならぬ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
しかるに可立は一向夫婦の語らいをせずに歳を過す様子、月娥怪しんで問うと、汝を迎うる結納金は母が改嫁して得たもの故、われ稼いでこの金を母に還した上、始めて雲雨合歓を催そうと。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
便即披靡而泄矣、取出羅※視之、只見猩紅亂點、遂呼侍婢藏之笥匣、原來此晩、他二人叙話、至雲雨之際、了音婉娘小玉(玉卿の三妾)倶在房外、窺听前々後々、無不聽説、云々。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
たちまちにして暮雲雨をはらし、鎮西の諸山煙裏に埋没し、また本邦の山河を望むを得ず。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫