い段
いだん異読 イだん
名詞多音語
標準
row of syllables on the Japanese syllabary table that ends with the vowel sound "i"
文例 · 用例
急にけわしい段がある。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
こら いい段だ、いい石だ。
— 新美南吉 『よい家』 青空文庫
急にけはしい段がある。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
浜辺は煮えて賑かに、町は寂しい樹蔭の細道、たらたら坂を下りて来た、前途は石垣から折曲る、しばらくここに窪んだ処、ちょうどその寺の苔蒸した青黒い段の下、小溝があって、しぼまぬ月草、紺青の空が漏れ透くかと、露もはらはらとこぼれ咲いて、藪は自然の寺の垣。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
その夜、丑満の鐘を撞いて、鐘楼の高い段から下りると、爺は、この縁前で打倒れた――急病だ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
だから夫がまとまらない上に、筋が通らないとか、又は主人公の哲学観などが露骨に出てくると、一方が一方を殺して、少し平生の御手際に似合わない段違いのものが出来はしまいかと疑われます。
— 夏目漱石 『木下杢太郎著『唐草表紙』序』 青空文庫
起伏表裏がありながら、また最後に認め合うものを持つ二人の交際は、縄のように絡み合い段々その結ぼれを深めた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
鰯を育てて鯨にするより歯痒い段の行止り。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
作例 · 標準
ひらがなのい段には五つの文字がある。
い段の発音は日本語の基本である。
あいうえおの中でい段は第二番目だ。
い段の文字を習うのは就学前だ。
ウィキペディア
い段(いだん)とは、五十音図において、上から2番目の段(あ行の2段目)である。い、き、し、ち、に、ひ、み、(い)、り、ゐから成る。どの音にも、母音/i/が含まれる。この母音はしばしば無声子音の後(き、し、ち、ひ)で無声(声帯の響きを伴わない)化する。い段の音はし、ちなど他の4つの段に比べて子音が変化している音が多い。これは日本語のい段は口蓋化を伴うためである。
出典: い段 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0