熱罵
ねつば
名詞
標準
文例 · 用例
国賊逆徒、売国奴、殺せ、撲れと、衆口一斉|熱罵恫喝を極めたる、思ひ思ひの叫声は、雑音意味もなき響となりて、騒然としてかまびすしく、あはや身の上ぞと見る眼危き、唯|単身なる看護員は、冷々然として椅子に恁りつ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
かかりし間他の軍夫は、しばしば同情の意を表して、舌者の声を打消すばかり、熱罵を極めて威嚇しつ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
国賊逆徒、売国奴、殺せ、撲れと、衆口一斉|熱罵恫喝を極めたる、思い思いの叫声は、雑音意味も無き響となりて、騒然としてかまびすしく、あわや身の上ぞと見る眼|危き、ただ単身なる看護員は、冷々然として椅子に恁りつ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
四十四 自分はその時場合によれば、兄から拳骨を食うか、または後から熱罵を浴せかけられる事と予期していた。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
ベルリオーズやグルックにたいしては熱罵を浴びせた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
月影を乱して、大川の河心に泳ぎ去る綾麿の姿を眺めながら、古金屋達は冷罵熱罵を投げかけ投げかけ吾妻橋の上まで追いすがりましたが、それから先はどうすることも出来なかったのです。
— 観音様の頬 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫