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上まぶた

うわまぶた
名詞
1
標準
upper eyelid
文例 · 用例
そして……」 と顔を向け直すと、ちょっと上まぶたで客を視て、「旦那さん、いつ帰るかね。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
なんの因縁で……」葉子は自分をこう卑しみながらも、男の目を迎え慣れた媚びの色を知らず知らず上まぶたに集めて、それに応じようとする途端、日に向かって目を閉じた時に綾をなして乱れ飛ぶあの不思議な種々な色の光体、それに似たものが繚乱として心を取り囲んだ。
有島武郎 或る女 青空文庫
上まぶたの一文字になった目をきりっと据えてはたと貞世をにらみつけた。
有島武郎 或る女 青空文庫
「――ひどくいじめられるのね」「ええ、ええ」 茂都子が引とって朝子に答え、小皺のあるふっくりした上まぶたをぽっとさせて、「本当に、この子ったら、すっかり男っ臭くなっちまって……あんなに子供子供してたのに」 なお抑えつけようとした。
宮本百合子 一本の花 青空文庫
眼は、彼は横合ひからひそかに観察しつけてゐるのでよく分るが、上まぶたの皮が襞をなして眼球のうへに垂れさがつた、人類学でいふあの蒙古皺襞に似かよつた構造をなしてゐる。
神西清 灰色の眼の女 青空文庫
「それゃ心がけておかないもんでもないけれど……」 素子は、上まぶたをひきそばめるような視線になって、じっと吉川の、きちんと白衿を合わせているあたりを見た。
宮本百合子 二つの庭 青空文庫
けれども、上まぶたが重くぽってりと、色つやのさえない、しかもどこか鋭い保の容貌は、カーネーションの美しい体温のない充満の中で人間の肉体や心の分厚い存在を伸子に感じさせた。
宮本百合子 二つの庭 青空文庫
素子の小麦色のきめのこまかい棗形の顔や、上まぶたの弓なりに張った眼。
宮本百合子 二つの庭 青空文庫
作例 · 標準
例句