帰り掛け
かえりがけ
名詞
標準
文例 · 用例
彼は帰り掛けて、僕の呼び戻すのを待っているのではないかと思う。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
が、御息み中だつたので、又|通り迄行つて買物を済まして帰り掛けに寄る事にした。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
が、御息み中だったので、又通りまで行って買物を済まして帰り掛けに寄る事にした。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
私は望のないものと諦らめて帰り掛けました。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
「御寒いのによく」「ええ、今日は社の方が早く引けたものだから……」「今御帰り掛けですか」「いえ、いったんうちへ帰ってね。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
すると生憎運動に出られたというので、仕方がなしに門を出ようとすると、入れ違いに門を入ろうとして帰り掛ける私を見て、垣に寄添って躊躇している着流しの二人連れがあった。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
女は男の手を引っ張って、大通を除けて静かな横町から内へ帰り掛けた。
— シュニッツレル Arthur Schnitzler 『みれん』 青空文庫
二人はそれを眺めていて、汽船が段々近くなって、甲板の上の人の姿が見分けられるようになった時、始めて船の方に背を向けて、森の中を歩いて内へ帰り掛けた。
— シュニッツレル Arthur Schnitzler 『みれん』 青空文庫