頤
おとがい
名詞
標準
(lower) jaw
文例 · 用例
そして煙草を吹かしながら庭の方をみてゐた、兄は父の頤をみ入りながら何だか喋舌りたさうにモヂモヂしてゐた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
能登がアイヌの「ノト」頤である事は多くの人が信じている。
— 寺田寅彦 『土佐の地名』 青空文庫
そして、十間程も歩いたかと思ふと、女は不意に立ち止まつて、私の方へ頤じやくりをしながら、内側に鈍い明りの差した家の入口の扉をそつと引きあけた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
少し白髮混りの頤鬚をしごきながら、何か云つては時時聲高く笑ふ。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
そうして、神前に供えよと頤で知らせると、式部は心得てその通りにした。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
御遠慮なく……」 式部は半七を頤でまねいた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
その時、頤の下へ手をかけて、片手で持っていた単衣をふわりと投げて馬の目を蔽うが否や、兎は躍って、仰向けざまに身を翻し、妖気を籠めて朦朧とした月あかりに、前足の間に膚が挟ったと思うと、衣を脱して掻取りながら下腹をつと潜って横に抜けて出た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
頤から爪先の生えたのが、金ぴかの上下を着た処は、アイ来た、と手品師が箱の中から拇指で摘み出しそうな中親仁。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
chatterbox
作例 · 標準
例句