相照らす
あいてらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to mutually shine on (each other)
文例 · 用例
打たずんば交りをなさずと云って、瞋拳毒手の殴り合までやってから真の朋友になるのもあるが、一見して交を結んで肝胆相照らすのもある。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
このような科学者と芸術家とが相会うて肝胆相照らすべき機会があったら、二人はおそらく会心の握手をかわすに躊躇しないであろう。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
遠い樹立は花かと散り、頬に影さす緑の葉は、一枚ごとに黄金の覆輪をかけたる色して、草の露と相照らす。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
それが第一義の翻訳で第一義の解釈だ」「肝胆相照らすと云うのは御互に第一義が活動するからだろう」「まずそんなものに違ない」「君に肝胆相照らす場合があるかい」 甲野さんは黙然として、船の底を見詰めた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
――第一義において活動せざるものは肝胆相照らすを得ずと。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
偶々此も按摩姿に浮世を忍んで流してゐる定吉に呼留められて肝胆相照らすのであつた。
— 正岡容 『山の手歳事記』 青空文庫
そのとき、大岡様は泰軒にスッカリほれちまって、二人は、肝胆相照らす心の友となったのです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
この魚心堂先生が、いつかの晩、先生が悪戯をして喧嘩渡世の茨右近の頭へ釣針を引っかけて糸引きになったことから、右近と肝胆相照らす間柄になり、喬之助の秘密にも関与して、一|臂の力を藉すことになっているのだが――その晩は別に、そんな思惑があって歩いていたわけではない。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
作例 · 標準
例句