予告なしに
よこくなしに
副詞
標準
without advance notice
文例 · 用例
が、一同がその部屋へ案内されて、さて、これから何がはじまるんだろうといったふうに、多少要心するような態度で、きょときょとそこらを見廻していると、何らの予告なしに急に室内の電灯が消えて真暗になった。
— ノウトルダムの妖怪 『踊る地平線』 青空文庫
それは過去半年あまりの間に、田鶴子に対して情念を非常に燃やして接近していた若い男の中の五名ほどが、揃いも揃って予告なしに突然このキャバレから足を引いたことであり、しかも彼等は帝都の他の踊場にも全然姿を見せないとのことだった。
— 海野十三 『千早館の迷路』 青空文庫
予告なしに、突然室内の灯火が一せいに消えて、真暗闇となった。
— 海野十三 『恐怖の口笛』 青空文庫
「どうしてあんな苦しい目に会ったんだろう」 荒川堤へ花見に行った帰り途から何らの予告なしに突発した当時の疼痛について、彼は全くの盲目漢であった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
その日は、また、生徒が予告なしにサボつたため、夕食後まで、ぶらぶら待ち暮らした。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
あるいは、予告なしに道江をつれて来て、自分をおどろかすつもりなのだろうか。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
だから、いつだって、予告なしに泥棒をしたことはないわ。
— 江戸川乱歩 『黒蜥蜴』 青空文庫
信長は予告なしに饗応奉行の台所屋敷へ臨検した。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫