押し迫る
おしせまる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to draw near
文例 · 用例
押し迫るにつれて店はだんだん忙しくなって来た。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
去勢牛、袋詰、乾草、ジプシイ、皿小鉢、百姓女、薬味麺麭、帽子――すべてがけばけばしく、五彩燦爛として、乱脈に、うようよと累なりあひ、入り乱れて、ぱつと眼の前へ押し迫る。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
天地間には人の子ひとり影を見せず、ドニェープルの水音だけが哀愁をもつて胸に押し迫る。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
つまり僕は、鐘鳴器特有の唸りの世界を指して云うのだ」と法水は、押し迫るような不気味な声音で云った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
しかも、激しく押し迫る破倫な衝動のために、いきなり彼は、早苗の手を捉えてグイと引き寄せた。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
僅かに口辺に漂わす一、二辺の微笑みから覗かれる、底の知れぬ偉大な力の海が冬子に押し迫る。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
十本あまりの毒刃は、ズ、ズ、ズと、趾先ですり寄る刺客たちと一緒に、二人の前後に押し迫る。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
瞬間逃げ退く足音がしたが、忽ち後方から押し迫る、十数人の足音がした。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
作例 · 標準
例句