甸
甸
名詞
標準
文例 · 用例
4 孟買の花嫁である万国女のいる孟買市場の裏街では天幕の舞台で、緬甸の女がバゴダ踊をおどっている。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
然し祈祷と説教と懺悔の時だけはありたけの聲を出します、それも羅甸語でなんです。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
英語はもとより、仏蘭西をどうの、独乙をこうの、伊太利語、……希臘拉甸……」―― と云って、にっこり笑ったそうである。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
十一年|甸に至りて還り、十二年易数を学びたもう。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
われはかゝる時、いつも人となりたる後、金あまた得たらむには、いかなる寺、いかなる城をか建つべき、寺の主、城の主となりなん日には、「カルヂナアレ」の僧の如く、赤き衷甸に乘りて、金色に裝ひたる僕あまた隨へ、そこより出入せんとおもひき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
されど若しその詞だにも拉甸ならましかば、後の世の人せめては彼が學殖をおもひて、些の敬をば起すなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
是れ拉甸人の始めて市を成せる處にして、後の羅馬市はこれより生ぜりといふ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
「父よ、吾も人の子なり――」と法水は、その一行の羅甸文字を邦訳して口誦んだが、異様な発見はなおも続けられた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫