姦計
かんけい
名詞
標準
文例 · 用例
「へえ、そのなんでございますか、旦那、その弁護士というやつは出刃打ちの肩を持って、人殺しの罪を女に誣ろうという姦計なんでございますか」 弁者は渠の没分暁を笑いて、「何も姦計だの、肩を持つの、というわけではない。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
人にしても、辞令に巧な智識階級の狡猾さはとりませんが、小供や、無智な者などに露骨なワイルドな強欲や姦計を見出す時、それこそ氏の、漫画的興味は活躍する様に見えます。
— ――親の前で祈祷 『岡本一平論』 青空文庫
「無理にでも、宮田と結婚させようとする京子さんの姦計ですよ。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
これが怪しい」 この時忽然彼の心へ、老人の姦計が映って見えた。
— 国枝史郎 『加利福尼亜の宝島』 青空文庫
「大日本国の武士が、異国も異国南米の蛮地の、しかも不思議な窟の中の日の目を見ない妖怪国で、野蛮人どもの姦計に落ち、釣天井に圧殺されようとは!
— 国枝史郎 『加利福尼亜の宝島』 青空文庫
汝らの姦計にあざむかれておめおめ山砦へ引かれるほどの愚かな振舞いを致すと思うか!
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
こうして完全に宗三郎、伊集院の姦計に引っかかり、グルリ包囲されてしまったのである。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
「いかがでござんす山影氏、これでは手も足も出ますまいがな※」円明流の横走り 伊集院の姦計に引っかけられ、包囲を受けた山影宗三郎、いわゆる進退きわまって、縮むようにしばらく佇んだが、「蝮酒屋が焼き討ちされ、浜路殿にもお仙にも、捕らえられたとあってみれば、もうどうにも仕方がない。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫