薪ざっぽう
まきざっぽう
名詞
標準
文例 · 用例
女はもう姿を見せないで、二十五六の男が薪ざっぽうを持って出て来た。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
男は薪ざっぽうを放さずに掴んで、絶えず何事をか警戒しているように見えた。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
コトリコトリ、トンタンと、割られた、丸太の、体のいい薪ざっぽうが、レールの間を流れて、ゴトリゴトリガラガラと、放り落される、と、その井堰型の粉砕機の中での、たちまちの雑音囂音、大動乱である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」 相手はなんにも返事もしないで、土間に積んである薪の一つを把って、高松さんを目がけて叩き付けると、暗いので避け損じて、高松さんはその薪ざっぽうで左の腕を強く打たれました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
しかしお近さんの身になったら、その薪ざっぽうを叩き付けたのが、せめてもの腹癒せであったかも知れません。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
かみなり師匠のあだ名を取っているような怖い先生になると、自分の机のそばに薪ざっぽうを置いているのさえある。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
石ころでも竹切れでも、薪ざっぽうでも、手あたり次第に投げつけるのだから防ぎ切れない。
— 菊人形の昔 『半七捕物帳』 青空文庫
」「なんだい、お前さん、そんな薪ざっぽうなどを持ってサ」「や!
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫