綿打ち
わたうち
名詞
標準
cotton beating
文例 · 用例
こうして種子を除いた綿を集めて綿打ちを業とするものの家に送り、そこで糸車にかけるように仕上げしてもらう。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
この綿打ち作業は一度も見たことはないが、話に聞いたところでは、鯨の筋を張った弓の弦で綿の小団塊を根気よくたたいてたたきほごしてその繊維を一度空中に飛散させ、それを沈積させて薄膜状としたのを、巻き紙を巻くように巻いて円筒状とするのだそうである。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
常盤木の繁茂した山上には綿打ち弓から飛ぶ綿のやうな雲がちぎれて居る。
— 長塚節 『鉛筆日抄』 青空文庫
中央部の木綿を栽培する地方では、綿桃を摘むのからが女の仕事で、小さな綿繰り器を家々に持っていたが、それでも綿打ちだけはもう男の職人があった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫