往方
往方
名詞
標準
文例 · 用例
我等が往方を塞ぎたるは、極めて卑き際の老若男女なりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
往方は遙なるに、禿げたる巖の面には麪包の木生ふることなし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
佐賀市を距る十数里、小城を通ぜる国道と会し、往方は坦かなること砥のごとく、しばらくにして牟田部をすぐ、ここも炭坑のあるところなり。
— 蒲原有明 『松浦あがた』 青空文庫
骨を折つて、河の岸に生茂つた樺や榛や「サツサフラス」の小枝を押し分け乍ら、岸に沿うて登つて行くに、樹々の枝に蔓を渡して、往方の途に網を張つた、野生の葡萄が、折々足に搦んで、その困難、実に昨日の比ではありませなんだ。
— RIP VAN WINKLE. EINE NACHGELASSENE SCHRIFT VON DIETRICH KNICKERBOCKER. 『新浦島』 青空文庫