金鳳花
きんぽうげ異読 キンポウゲ
名詞
標準
buttercup (Ranunculus japonicus)
文例 · 用例
金鳳花、いらくさ、雛菊、それから紫蘭、あの、紫蘭の花のことを、しもじもの者たちは、なんと呼んでいるか、オフィリヤは、ご存じかな?
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
吾は此方に蒲公英、母子草、金鳳花、金仙花、福壽草など栽ゑんは色彩如何に。
— 正岡子規 『花枕』 青空文庫
長い薄明のなかでびろうど葵の顫へてゐるやうに、やはらかなふらんねるの手ざはりのやうに、きんぽうげ色の草生から昼の光が消えかかるやうに、ふわふわと飛んでゆくたんぽぽの穂のやうに。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
あけび、ぐみ、さぎごけ、きんぽうげ、じゅうにひとえ、たけにぐさ、きじむしろ、なんてんはぎなどを野からとって来て花壇に移した。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
とんぼがとまる、てふてふがとまる、……雲雀がなく蛙がとぶ、……たんぽぽ、たんぽぽ、きんぽうげ、きんぽうげ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
……若楓のうつくしさ、きんぽうげのうつくしさ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
草青く寝ころぶによし ここまでは会社のうちで金盞花・あゝさつきさつきの風はふくけれど・まがれば菜の花ひよいとバスに乗つて・寝ころべば旅人らしくてきんぽうげ 四月二十五日 晴、日本の春、南国の春。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
碓氷関所阯、妙義の裏、霧積川の河鹿、松井田町(折からのラヂオは赤城の子守唄だつた)、きんぽうげ、桐の花、安中原市、そこの杉並木はすばらしかつた。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫