予科生
よかせい
名詞
標準
preparatory-department student
文例 · 用例
だから当時の大学予科生なる私どもは、畠山先生の万葉集を教はることが残念に思はれました。
— 折口信夫 『真間・蘆屋の昔がたり』 青空文庫
一人は予科生、一人は中学生だつた。
— 坂口安吾 『孤独閑談』 青空文庫
親愛というのは私が早稲田の英文科の予科生として、鶴巻町の下宿にいた頃、孫逸仙も、同志の黄興や宋教仁と共に、矢張り鶴巻町の旅舎にいて、大隈侯邸などへ出入していた姿を見かけたことがあるからである。
— 国枝史郎 『支那の思出』 青空文庫
この私大の予科生は泣きはらした真赤な眼をして、「可哀相な僕のお母さん、僕のため一生いぢめられ通して死んでゆくお母さん」などと口走りながら、母の顔の上にぽろぽろと涙を落した。
— 神西清 『母たち』 青空文庫
学生時代の中野の声名が、私たちの予科生(現在の高等学校)時代においても、全校を圧倒していたのは、彼の人間内容や、識見抱負よりも、むしろ柔道の選手としてであった。
— ――主観的な覚え書き 『叛骨・中野正剛』 青空文庫