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蓬々

ほうほう
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
紅葉の秋木も、一合五勺位から皆無になったが、虎杖は二つ塚側火山の側面まで生えている、それも乱れ髪のように、蓬々としている。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
草|蓬々の広い廃園を眺めながら、私は離れの一室に坐って、めっきり笑を失っていた。
太宰治 東京八景 青空文庫
朱羅宇の長煙管が、蛇になって動きそうに、蓬々と、曠野にう夜の気勢。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
鳥居が一基、其の傍に大な棕櫚の樹が、五|株まで、一|列に並んで、蓬々とした形で居る。
泉鏡太郎 人魚の祠 青空文庫
死のうとした身の、その時を思えば、それも逆に生えた蓬々の髯である。
泉鏡花 売色鴨南蛮 青空文庫
……以来、打続いた風ッ吹きで、銀杏の梢も大童に乱れて蓬々しかった、その今夜は、霞に夕化粧で薄あかりにすらりと立つ。
泉鏡花 菎蒻本 青空文庫
最も得意なのは、も一つ茸で、名も知らぬ、可恐しい、故郷の峰谷の、蓬々しい名の無い菌も、皮づつみの餡ころ餅ぼたぼたと覆すがごとく、袂に襟に溢れさして、山野の珍味に厭かせたまえる殿様が、これにばかりは、露のようなよだれを垂し、「牛肉のひれや、人間の娘より、柔々として膏が滴る……甘味ぞのッ。
泉鏡花 茸の舞姫 青空文庫
……間は、樹も草も蓬々と茂っています。
泉鏡花 神鷺之巻 青空文庫
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