霊以
れいもっ
名詞
標準
文例 · 用例
何もかも先刻の通りの姿で、しかも一人の水夫の片腕がブランブランになっているのが幽霊以上の恐ろしいものに見えた。
— 夢野久作 『幽霊と推進機』 青空文庫
それが百年か百五十年の間に、全国住民の九割九分までが、手杵なくして生活し得ることとなり、餅と団子とはまったく独立の存在を確保し、起源の最も久しい粢の白餅は、神霊以外にはこれを省みる者が無くなった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
エメルソンとスヰデンボルグとは、自然の位置を大心靈の中に定めてから、自然の理法を悟るに從つて、自然は消えて行つて、心靈ばかりが見える樣に云つたが,それでは、また、心靈の理法を悟るに從つて、心靈は消えて行つて、心靈以上のものか、またはもとの自然かが見えて來る筈だ。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
柳田先生はまた、盂蘭盆に「とも御聖靈」として聖靈以外の未完成のものを祀ると言ふ風習もあるから、みたまの飯として、月の數だけを握つてあげるのは、眷屬たちにまで與へるものと解して居られるらしい。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫