餅搗き
もちつき
名詞
標準
文例 · 用例
煤掃きも済み餅搗きも終えて、家の中も庭のまわりも広々と綺麗になったのが、気も浮立つ程嬉しかった。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
歳暮の町には餅搗きの音が起こっていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
反歌大御代の多摩の酒屋の門櫓酒の香さびて名も古りにけり西多摩の山の酒屋の鉾杉は三もと五もと青き鉾杉餅搗きの歌武蔵野や多摩のみなかみ、御嶽道払沢の口、春浅き日南のそとに、餅搗くや爺は杵とり、臼のべや婆は手に捏ね、ぽたらことのどに対ひぬ、ぽたらこよゆるにとめぐる。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
反歌大御代の多摩の酒屋の門櫓酒の香さびて名も古りにけり西多摩の山の酒屋の鉾杉は三もと五もと青き鉾杉餅搗きの歌武蔵野や多摩のみなかみ、御嶽道払沢の口、春浅き日南のそとに、餅搗くや爺は杵とり、臼のべや婆は手に捏ね、ぽたらことのどに対ひゐ、ぽたらこよゆるにとめぐる。
— 北原白秋 『篁』 青空文庫
煤はらいには甘酒をのませる、餅搗きには餅を食わせるというのですから、師匠は相当の物入りがあります。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
歳の市を観ないでも、餅搗きや煤掃きの音を聞かないでも、ふところ手をして絵草紙屋の前に立ちさえすれば、春の来るらしい気分は十分に味わうことが出来たのである。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
もう一つの近所迷惑は、かの餅搗きであった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
村では時ならぬ年越しのしたくで、暮れのような餅搗きの音が聞こえて来る。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫