岩塔
がんとう
名詞
標準
文例 · 用例
この辺は、非常に広濶で、ところどころに「熔岩の棘」と呼ばれる、仙人掌のような恰好をした黒い塩基性の熔岩塔が立っているので、ちょうど、メキシコの沙漠の中にでもいるような気がする。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
それは、デンマークの小説家、Ludvig von Hollberg の「ニコラス・グリムの地下の旅」で空想されたような、軽石だらけの索漠陰惨な横穴でもなく、Paul Jannussen の「倫敦までの地底三カ月の旅」の中に誌されたような、金剛砂と熔岩塔の悲痛な原野でもなかった。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
この時噴火口内に出現した高さ二百米の鎔岩塔も珍しいものであつたが、それは噴火の末期に於て次第に崩壞消失してしまつた。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫
岩塔の下には小さい鉄の剣が幾つも奉納してあった。
— 木暮理太郎 『大井川奥山の話』 青空文庫