踏み石
ふみいし
名詞
標準
stepping stone
文例 · 用例
踏み石をつたって、入り口の格子戸の前に立つと、洋燈を持って迎えに出たしげ子の笑顔が浮き出すように闇の中にいる清三の眼にうつった。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
細長い踏み石がしいてあるその門と玄関との間のところに、犬小舎が置かれていて、そこに一匹の洋犬が鎖でつながれて暮しているのであった。
— 宮本百合子 『犬三態』 青空文庫
ナイチンゲールにとってクリミヤでの成果は彼女の経歴の有益な踏み石に過ぎず、それは世界を働かせる為の梃子台であった。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
あ、今ね貴方の下駄が片方踏み石の下へ引繰り返へつてるのが見えます。
— 原田皐月 『獄中の女より男に』 青空文庫
パーソナルコンピューターの本家であるという事情がまず一義的に大きいという点は承知しているが、ある著作が踏み石となってつぎつぎと前の仕事を乗り越えようとする作品が書かれるアメリカの状況は、端から見ていて何とも元気があってよろしい。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
冬の外套の腋の下に折鞄を抱えた重吉は玄関前の踏み石を歩きながら、こういう彼の神経を怪まない訣には行かなかった。
— 芥川龍之介 『玄鶴山房』 青空文庫
恐らく犯人であると云う意味でなしに、今日の事件の主役は、きっとレヴェズに違いないのだ」 その驚駭噴泉の頂上は、黄銅製のパルナス群像になっていて、水盤の四方に踏み石があり、それに足をかけると、像の頭上からそれぞれの側に、四条の水が高く放出される仕掛になっていた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ところが、その踏み石の上には、霜溶けの泥が明瞭な靴跡となって残っていて、それによるとレヴェズ氏は、その一つ一つを複雑な経路で辿って行って、しかもそれぞれに、ただの一度しか踏んでいないことが明らかになった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
日本庭園には、苔むした美しい踏み石が配置されている。
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小川を渡るために、いくつか踏み石が置かれていた。
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この経験を次のキャリアへの踏み石にしたいと考えている。
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