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まこと
名詞
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標準
文例 · 用例
そこで自分は、々として前からの考へを披瀝した。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
いかにして見事に献身すべきやなどと、工夫をこらすのは、最も無意味な事である、と力強く、々と説いている。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
例へば文章を書くにしても……」先生は得意らしく身振り手振りで々と説き出したが、かうなつて來た時、私は先生の所論の如何にも陳腐なのに氣が附かずにはゐられなかつた。
南部修太郎 猫又先生 青空文庫
だが才気とカンと苦労で世間のあらましは、すでに結論だけを摘み取ってしまっている彼のような人間にとって、その過程を煩わしくく記述してある書物というものを、どうして迂遠で悪丁寧とより以外のものに思い做されようぞ。
岡本かの子 食魔 青空文庫
左右の電車線路を眺め渡して、越すときだけ彼女を庇うように片手を背後に添えていた逸作は、かの女がまるで夢遊病者のようになって「似てるのよ、あの子一郎に似てるのよ」などと呟きながら、どこまでも青年のあとに随き、なおも銀座東側の夜店の並ぶ雑沓の人混へ紛れ入って行くのを見て、「少しい」と思った。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
いらっしゃいいらっしゃいと雛妓を膝元へ呼んで、背を撫でてやりながら、その希望のためには絶対に気落ちをしないこと、自暴自棄を起さないこと、々と言い聞かした末に言った。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
また自分の体験から、貧しい女は是非腕に一人前の専門的職業の技倆を持つてゐなければ結婚するにしろ、独身にしろ、不幸であることを々と諭して、ひろ子に看護婦になることを勧めた。
岡本かの子 蔦の門 青空文庫
男の何かしら廻りい所作の道具に使われて、命を失いかけている小雄鹿を、その男と共に、無駄なことの犠牲になった悲運のものと思うだけだった。
岡本かの子 富士 青空文庫