浴湯
よくとう
名詞
標準
文例 · 用例
『六番さんのお浴湯がすんだら七番のお客さんをご案内申しな!
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
だから私が行つた時分葭簾張や菰囲ひであつたやうな湯までが、今は立派な浴湯になつてゐるに違ひない。
— 徳田秋聲 『佗しい放浪の旅』 青空文庫
「花を墓に、墓に口を接吻して、憂きわれを、ひたふるに嘆きたる女王は、浴湯をこそと召す。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
一度つれて浴湯にゆきしに勝手を覺えて、二兒自から相伴うてゆく。
— 大町桂月 『親馬鹿の旅』 青空文庫
西洋人は日に浴湯して日本人の浴湯は一月わずかに一、二次ならば、開化先生これを評して言わん、「文明開化の人民はよく浴湯して皮膚の蒸発を促しもって衛生の法を守れども、不文の日本人はすなわちこの理を知らず」と。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
「故アリス・ブラドンは、十二月十二日、ランカシャア州ブラックプウル町コッカア街、クロスレイ夫人方の浴槽において、過熱の浴湯のため、心臓の発作を招発して過失死を遂げたるものとす。
— 牧逸馬 『浴槽の花嫁』 青空文庫
日課を終え、午後六時ごろ旅亭に帰り浴湯し、まさに晩餐を喫せんとす。
— 井上円了 『妖怪報告』 青空文庫
しかして、日本人は毎日浴湯するの風習あり、欧米人は毎月一回もしくは半年に一回浴湯するのみ。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫