愁人
しゅうじん
名詞
標準
文例 · 用例
呉の陸肩吾の冬暁の詩に、〈隣鶏の声すでに伝わり、愁人ついに眠らず〉。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
此詩起承共借放翁句蕭蕭風雨小江秋 蕭々たる風雨、小江の秋、不是愁人亦合愁 是れ愁人ならざるも亦た愁ふべし。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
その質朴な美、その色ざめた中にある雅趣、人物の姿は惨憺哀愁人に迫るものがあった。
— EDITH AU COU DE CYGNE 『探偵小説アルセーヌ・ルパン』 青空文庫
今夜 水楼 先ず月を得て清光偏照善愁人。
— 永井荷風 『夏の町』 青空文庫
息ふかき鐘の音は、愁人の声を偲ばせ、収穫しさゝやかな穂束をながめて、………かたパンを食ふに似たる生活を思ふ。
— 漢那浪笛 『かの日の歌【二】』 青空文庫