王臣
おうしん
名詞
標準
文例 · 用例
洪武二十八年、初めて諸王の封国に就く時、道衍|躬ずから薦めて燕王の傅とならんとし、謂って曰く、大王臣をして侍するを得せしめたまわば、一白帽を奉りて大王がために戴かしめんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
章吉、名は王臣、字は以寧、箕山又|猶賢と号した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
話変って『付法蔵因縁伝』にいわく、月氏国智臣|摩啅羅その王|に、大王臣の教え通りせば四海を統一すべき間、何卒言を密にして臣の謀を洩らさぬようと願い、王承諾した。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
脱走の道、帰農商の道、移住の道、それから王臣となるの道がそれだ。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
率土之濱、莫非王臣」といへるが如きは、畢竟一種の希望若くは理想を述べたるものに過ぎぬ。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
我々は、たとい王臣というものでないとしても、その王土の中の一種のかかりうどなのだ。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
普天の下は王土なり、率土の浜は王臣なり、日本狭しとなげくなよ、異国遠しと思ふなよ、光りかがやく天ツ日の、照す所は皆我地、狭き国にて眠るより、出でゝ働け四千万、大和人種の苗裔が、五大洲に満ちてこそ、皇ら御国の御威光も、高く揚りて忠孝の、名実共に行はれ、目出度限りと申すなれ。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
このときの詔に「現御神と大八島国|所知天皇が大命らまと詔りたまふ大命を集侍れる皇子等王臣百官人等天下公民|諸聞食さへと詔る」(下略)と。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫