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零れ出る

こぼれでる
動詞
1
標準
文例 · 用例
しからば帝食うただけの卵を出すべしとて、牛頭人身の獄卒して、鉄床上に臥したる帝を鉄梁もて圧えしむるに、両肩裂けて十余石ばかりの卵こぼれ出づ。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
これでこそ貫目のある好男子になられたというものであると女たちがながめていて、指貫の裾からも愛嬌はこぼれ出るように思った。
松風 源氏物語 青空文庫
このペンの先に私の思想や感情が、恰も瓶からこぼれ出る水の如くに流れ出るかと思ふと、私は嬉しくて堪りません。
牧野信一 青白き公園 青空文庫
こぼれ出る涙が畳の上に涙のうき島をつくって、そこの女王に私をしてくれる様に思ってうす笑いながら私はなきつづけた。
宮本百合子 芽生 青空文庫
鯉が正気をとり戻して平鉢の中で一はねすると、背中の割目から一寸大のさしみがこぼれ出るという仕組である。
服部之総 加波山 青空文庫
雌魚のお腹を一寸きると卵がこぼれ出る。
正木不如丘 釣十二ヶ月 青空文庫
」彼は考えてみて急に顔をあげる、「――部長代理ならわかる、副部長というのがすでに部長代理ということだろう、とすれば、副部長代理というのはなんだ、代理のまた代理か、人をばかにするな」 彼の眼から涙がこぼれ出る。
山本周五郎 超過勤務 青空文庫
自分では気がつかないとみえ、それをこぼれ出るままにして、またせかせかとあるきまわる。
山本周五郎 超過勤務 青空文庫
零れ出る(こぼれでる) — 幻辞.com