木守
こもり
名詞頻度ランク #12614 · 青空 2 例
標準
person who tends to trees (e.g. in a garden)
文例 · 用例
これと始めのうちに同居していたたくさんの花瓶はだんだんに入り代わって行くのに、これだけは木守りの渋柿のように残っていた。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
その最後の木守りの犬歯がとうとうひとりでふらふらと抜け出したときはさすがにさびしかった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
心げさう霜月ひと日、朝戸出に、小野の木守は、※高膚の阿利襪樹の根に散りぼひし實のあり數に驚きて、つと立ちかへり、目無し籠を後ろ手にふた行くごとく、ただ目に人を見し時は、なよび姿の耀ひわたる清らさに、戀は退りて、ふくろ心の奧ぶかに隱るとせしが、落ちゐて、やがて花やかに穗に現はれぬ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
『文学評論』(三六年七月)の「馬鹿野郎」(志木守豪)は少し安手だが珍しい風刺小説である。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
水部の線宮沢賢治きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る
— 宮沢賢治 『水部の線』 青空文庫
表面は蛟龍雲を吐いて神有の祕密をそめて見るや裏面には伶人|額をたれて物思ひ煩ふなよび姿才華悧悧たる眼ざしには工匠が怨みもこもりけんよ。
— 萩原朔太郎 『古盃』 青空文庫
ものはいわでさめざめとぞ泣きたまえる、おん情手にこもりて抱かれたるわが胸絞らるるようなりき。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
現在の世界じゅうの科学者らは毎日各自の研究室に閉じこもり懸命にこれらの化け物と相撲を取りその正体を見破ろうとして努力している。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
作例 · 標準
柿の収穫を終えたが、鳥たちのために枝先に一つだけ実を残して木守とした。
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「全部獲っちゃだめだよ、来年もたくさん実るように木守を残しておくのが習わしなんだ」
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冬空の下、ポツンと取り残されたオレンジ色の木守が夕日に照らされている。
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